【最新の運用理論を低コストで!】SUSTENの独特な手数料体系・メリット/デメリットについて解説!

ロボアドバイザー

投資に関心が集まる近年、AIが資産運用をしてくれるロボアドバイザーサービスが急成長しています。ロボアドバイザーサービスは、手数料が高いと批評されることが多いサービスですが、投資初心者や仕事が忙しい方には手数料分のメリットがちゃんとあるサービスだと私は思っています。

今回は、その中でも「完全成果報酬型」というユニークな手数料体系で資産運用を行っているSUSTENについて解説していきます!

ちなみに私は、SUSTENについてはこれまで「完全成果報酬型」というフレーズから勝手に「リスキーな運用をして高い収益を目指すタイプのサービスだろうなぁ」と思っていましたが、調べてみると、SUSTENはむしろ最新の投資理論を用いて、通常のインデックス投資よりもリスクを低減させることを目指したサービスで、投資戦略も分散したい!とか最新の投資戦略を実践してみたい!という方におススメできるサービスであることが分かりました!

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SUSTENの手数料体系・運用実績について

手数料について

SUSTENの最大の特徴は「完全成果報酬型」のロボアドバイザーサービスであることです。

具体的には、SUSTENでは投資評価額の過去の最高評価額をハイ・ウォーター・マーク(HWM)と呼び、HWMが更新されない月には費用が発生しないような仕組みになっています

SUSTEN公式サイトより

通常のロボアドバイザーサービスでは、運用実績に関わらず毎月一定額の手数料がかかる仕組みになっており、運用益が出ていない状態で手数料だけ取られる状態が続くのは精神的にツラいですよね。

SUSTENでは、たとえ運用状況が一時的に悪くても運用手数料が発生しないので、運用状況が好転するまでほったらかしにしてもコストはほとんどかかりません

また、SUSTENの手数料は投資評価額の金額が増えるごとに手数料率が小さくなるので、積立によって投資額が大きくなったとしても、手数料をたくさん取られてしまう事態を回避することができます

SUSTEN公式サイトより

運用実績について

SUSTENの気になる運用実績を見る前に、まずSUSTENの運用商品について紹介します。

実はSUSTENは、手数料体系だけではなく運用商品もユニークです

通常、投資運用会社は販売会社を通じて投資商品を購入して、販売会社に手数料を支払いながら運用を行っており、当然投資家が運用会社に支払う手数料の中には、販売会社に支払う手数料分が含まれています。

しかし、SUSTENでは自社で投資商品を作成して、販売会社を通さずに運用を行っているので、販売会社へ支払う手数料が発生せず、「完全成果報酬型」という固定コストをなくした手数料体系が実現できているのです。

では、SUSTENが自作した投資商品の実績について見てみましょう。現在SUSTENの「おまかせ運用」の運用商品は3つで、その最新の運用リターンの実績が以下の表です。

ファンド名3カ月6カ月1年3年
グローバル債券ポートフォリオ(B)-1.89%-4.94%-12.30%
グローバル資産分散ポートフォリオ(R)0.51%0.71%-2.85%
グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)-2.58%-11.57%-19.65%
みんかぶより(2023年4月4日時点)

2020年に設定された商品ですので3年リターンはありませんが、1年のリターンはいずれもマイナスと運用実績はよくありません。現時点ではウェルスナビなど他の大手のロボアドバイザーサービスを利用しているほうが運用実績は良いでしょう。

ただ、コロナショックの時期に設定された歴史の浅い商品で、今後の経済状況次第で運用実績も大きく変化する可能性を秘めている点は考慮すべきだと思います。

何より、SUSTENの魅力は最先端の投資手法を多数日々の運用に取り入れている点にあり、投資手法を変えることで、これらの運用実績も常に変化していくと思われます。この点について、SUSTENの創業者である岡野さんはインタビューで以下のような話をされております。

我々はサイコロの出る目をコントロールできる立場にはありません。または確実に予測できるものでもありません。そのかわりSUSTENでは、常に新しいサイコロを見つけて、振る個数を増やすことに注力しています。サイコロの数が増えれば、一斉に1が出る可能性を抑えられるからです。我々が日々研究開発しているのは、既存の戦略とは別の長期的なリターンの源泉を見つける作業といえます。

マネップ「SUSTENインタビュー」(https://www.global-link-m.com/media/tie-up/susten-interview/)

岡野さんの話にあるように、現在のSUSTENは「既存の戦略とは別の長期的なリターンの源泉を見つける作業」の段階の途中にあるということ。つまり、今後もしかしたらインデックス投資など従来の運用戦略よりも効率的な手法を見つけることができるかもしれないということです。

「そんな可能性に投資なんかできない」と思われる方もいるかもしれませんが、SUSTENは現在の運用実績が悪くとも、投資家には手数料負担がかからない仕組みのため、たとえSUSTENが新しい手法を見つけられなかったとしても、損失は最小限に抑えられるのです。

余裕資産の一部だけでもSUSTENに預ければ、無駄な支出を省きながら既存の戦略と違った運用手法を取り入れて、投資戦略の分散を図ることができる点はSUSTEN独自のメリットといえるでしょう。

SUSTENのメリット/デメリットについて

メリット

  1. 最新の運用理論を低コストで利用できる
  2. 完全成果報酬型の手数料体系
  3. 為替ヘッジを導入している
  4. つみたてNISAに対応している

デメリット

  1. 現段階では運用実績は高くない
  2. 銀行振込手数料・出金手数料がかかる
  3. カード積立はできない

メリットについて

SUSTENの最大のメリットについては、先に触れたように「最新の運用理論を低コストで利用できる」ことと、「完全成果報酬型の手数料体系」でしょう。この2つのメリットによって、投資家は無駄な支出を省きながら既存の戦略と違った運用手法を取り入れて、投資戦略の分散を図ることができる点はSUSTEN独自のメリットでしょう。

その他のメリットとして、まず「為替ヘッジを導入している」ことがあります。最近の急速な円安でドル建ての資産を持っている人は儲かった思っている方もいるかもしれませんが、逆に今ドル建てで積み立てている資産は為替ヘッジがなければ、将来円高傾向になった時に損をしてしまうことになるのです。為替ヘッジがあると、こういった為替の影響を心配せずに安心して長期運用を行うことができるのです。

もう一つのメリットは、「つみたてNISAに対応している」ことです。これはロボアドとは別のサービスなのですが、こちらもSUSTENが独自に開発したつみたてNISA用の投資商品に低コストで投資ができるサービスで、費用は預かり資産に対して年率約0.3%と圧倒的に低く、年間投資上限である40万円を投資しても、月々約100円程度しか費用がかからないという点は特筆すべき魅力です。

デメリットについて

皆さんの多くがSUSTENの一番のデメリットと思われるのは、やはり「現段階では運用実績は高くない」ということでしょう。しかし、これにはより効率的な投資を目指して、様々な投資戦略にチャレンジしている途中という側面もあるのです。何より、運用がうまくいっていない間は手数料もほとんどかからないので、コストを抑えながら自分一人では難しい投資戦略の分散を図ることができる点はSUSTEN独自の特徴であり、基準価額が低い今のうちから積立を行っていれば、効率的な運用が可能になった際に、より多くの運用益を得ることができるかもしれません。

その他のデメリットとして、「銀行振込手数料・出金手数料がかかる」点は、これだけコスト面で特徴を持たせているサービスだけに残念だと思いました。入金に関しては銀行振込ではなく、積立設定をすれば手数料を無料にすることができますが、出金に関しては一律440円かかってしまう点は今後改善されたほうがいいと思いました。

また、細かいかもしれませんが、「カード積立できない」点も、カード決済が当たり前の若者世代にはデメリットに感じるかと思います。新しいサービスで、まだ提携先が少ないためかもしれませんが、今後様々なポイントサービス等と提携を図ってもらえると、より利用しやすいサービスになると思いました。

SUSTENは投資戦略の分散が可能!余裕資金の一部でするのもアリ!

今回の記事では、SUSTENの独特な手数料体系・メリット/デメリットについて書きました。

SUSTENの現在の運用成績は芳しくありませんが、新しい投資戦略に常に挑戦する姿勢を今後も継続できれば、従来の運用を上回る運用成績を生み出す可能性もあるサービスだといえます

いくらインデックス投資が優秀な投資手法だとしても、投資のすべてをその手法に頼るのはリスクじゃないのかと思っている方には、こういったサービスを投資の一部に組み込めば簡単に投資戦略の分散を図ることができるのでおススメです。

何より、「完全成果報酬型」の手数料体系があれば、運用が上手くいくまでコストを最小限に抑えてほったらかしにすることができるので、少額からとりあえず試してみるという手もアリだと私は思います。

今回は「【最新の運用理論を低コストで!】SUSTENの独特な手数料体系・メリット/デメリットについて解説!」について書きました。

記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。

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