最近の株式市場の激しい値動きや、これまで株式と分散効果があると言われてきた債券が、株式と同じ動きをし始めていることを受けて、安定的な資産運用をどう行なうべきか悩んでいる方も多いと思います。そういった悩みに対して、私は金投資が効果的な対策の一つだと思っています。
金投資全体のメリットデメリットについては、別の記事で取り上げましたが、では、実際にどのように金投資を行えば良いのか、今回の記事では私のおススメしている金ETFへの投資について、メリットや具体的な銘柄について取り上げようと思います!
金投資はETFがおススメ!投資方法を比較してみよう
金投資には下記のように様々な方法があります。
方法 | メリット | デメリット |
金地金(延べ棒) | 現物のため、換金が容易 | 一つ一つが高価なため、盗難のリスクが高い |
金貨 | 換金が容易かつ、少額から購入できる | コレクション性が高く、投資対象としては難しい |
投資信託 | 保管費用不要、100円から購入可能 | 保有中は常に信託報酬がかかる |
ETF | 保管費用不要、投資信託より低コスト | 1口単位での購入のため、定額の積立買付は不可 |
金鉱株※ | 配当金がもらえる | 金以外の事業の影響を受ける |
純金積立 | 定量・定額積立両方可、少額から購入可 | 年会費や購入時手数料がかかる |
※金鉱株→金の採掘や精錬などの金に係る事業を行う企業の株式のこと
私がおススメする金投資はあくまで、株式への投資がメインとなるポートフォリオのリスク分散のための「サブ資産」として全体の10%程度を金投資に回すケースを想定しています。
その観点から考えると、金地金や金貨など現物への投資は、保管に手間とコストがかかり、常に盗難と紛失のリスクがあるので、サブ資産としては不向きだと思います。
また金鉱株への投資は、そもそも金の値動き以外にその企業の他の事業の影響を受けてしまうため、おススメしていません。
それでは、現物を保有せず金の価値にのみ投資する、純金積立と投資信託とETFではどの方法が良いのでしょうか。3つの手数料面を比較してみましょう。
手法 | 購入時手数料 | 信託報酬(保有中コスト) | 売却時手数料 |
純金積立※1 | 1.65% | なし | なし |
投資信託 | 無料 | 約1% | なし |
ETF | 0円~ | 約0.4% | なし |
※1 SBI証券の場合
投資信託とETFでは、手数料はETFのほうが安いといえます。ETFと純金積立では単純な比較はできませんが、私は初期コストが高い純金積立はあまり性に合いませんでした。そのためこの3つの中では、初期コストがかからず、年間の維持コストも低いETFをおすすめします。
ただ、ETFだと金額指定購入ができず、定額積立ができない点はデメリットに感じますよね。でも実はSMBC日興証券の「キンカブ」という機能を利用すると、ETFでも毎月定額で積立ができるようになるのです。私も実際にこちらの口座で毎月定額の積立投資を行なっていますが、この「キンカブ」の機能があれば、金投資はETFで行うのが最強だと思います!
SMBC日興証券はIPOの取り扱い銘柄数などでも国内屈指の証券会社なので、「キンカブ」を利用しなくても、とりあえず口座を開設しておいて損のないの証券会社だと思います。
おススメの金ETF銘柄は?
それでは、具体的に金ETFはどのような観点で選ぶのが良いのでしょうか?私はポイントは2つあると思います。
- コストが低いか
- 現物の裏付けがあるか
1番目は当然の観点ですね。特に金投資は配当や利息がつかない分、コスト面には一段と気をつけて銘柄選びをすることをオススメします!
2番目について、実は金ETFの中には、直接金の現物に投資するものと、金の値動きに連動する有価証券に投資するものの2種類があります。
金自体が貴金属として物質的な価値を持つ以上、金の現物の裏付けがあるETFの方が安心感があるでしょう。また、ETFの中には保有口数によって実物の金と交換が可能という銘柄もあり、個人的には現物と交換可能な銘柄はより安心感が高いので、おススメです!
ではこの2つのポイントに注目しながら、金ETFの代表的な銘柄を比較してみましょう。これらは全て「キンカブ」で積立設定が可能です!
銘柄コード | 名称 | 信託報酬 | 金現物の裏付け | 地金との交換 |
1328 | 金価格連動型上場投資信託 | 年0.5%以内(税抜) | なし | 不可 |
1326 | SPDR ゴールド・シェア受益証券 | 0.4%(税抜) | あり | 不可 |
1540 | 純金上場信託(現物国内保管型) | 0.4%(税抜) | あり | 可 |
私のおススメは1540 純金上場信託(現物国内保管型)です。こちらはコストが安いだけでなく、保有口数が金1kg分を超えると現物の金と交換が可能という特徴も持っており、現物の裏付けがある分、安心感も高い銘柄と言えます。実際に私も「キンカブ」でこの銘柄を積立設定しています!
金投資はETFで!キンカブを活用すれば定額積立も可能!
今回の記事では、金ETFの特徴とおススメ銘柄を紹介しました。
金ETFは手数料は安いが、通常定額での積立購入ができないという特徴を持っています。しかし、SMBC日興証券の「キンカブ」を利用すれば、毎月定額の積立が可能となり、低い手数料で投資信託と同じ買い方もできるようになるのでおススメです!
そんな金ETFの中でも、1540 純金上場信託(現物国内保管型)は手数料が安く、金現物との交換が可能な銘柄で安心感が高い銘柄ですので、個人的に一番おススメのETFです。
今回は「【金投資ならETF!】金ETFの特徴とおススメ銘柄を紹介!」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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