近年はインデックス投資が人気で、アクティブファンドは手数料の高さから避けられやすい傾向が続いています。しかし、そんな中で人気を集めているアクティブファンドがあります。
それが、スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)です。先日紹介した「おおぶね」シリーズが米国や欧州のトップブランドをメインに投資していたのに対して、こちらは高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待できる日本企業に投資するアクティブファンドとなっています。
今回は、この「厳選投資」ファンドについて解説していきます。
スパークス・新・国際優良日本株ファンドの概要
スパークス・新・国際優良日本株ファンドでは、外国人投資家から投資対象になりそうな、高い技術力やブランド力があり、今後グローバルに活躍することができる企業を20銘柄ほどまで厳選し、投資を行うアクティブファンドです。
具体的な企業選定の基準は下記のとおりです。
- 国内市場で圧倒的なシェアを持つ。
- 海外売上高比率の拡大が期待できる。
- 世界的なブランド力を有することが期待できる。
上記の3点を満たす企業の中から、さらに実際の企業訪問や調査活動を綿密に行い、最終的に20銘柄程度まで投資対象を厳選しています。
それでは、現在の厳選された24銘柄の中で最新の組入銘柄上位5銘柄を見てみましょう。
順位 | 銘柄 | 業種 |
1 | ⽇⽴製作所 | 電気機器 |
2 | ソニーグループ | 電気機器 |
3 | 三菱商事 | 卸売業 |
4 | ロート製薬 | 医薬品 |
5 | セブン&アイ・ホールディングス | ⼩売業 |
投資家じゃなくてもだれでも知っている企業が並んでいますね。
アクティブファンドというと、成長著しい中小型株を中心に投資しているイメージがありますが、この投資信託では、投資対象の企業がすべてプライム市場に上場している有名企業で構成されているため、非常に安心感がある内容となっています。
中身が分かったところで、この投資信託の具体的な概要を見ていきましょう。
投資対象 | 国内株式 |
投資手法 | 今後グローバルに活躍することができる企業を20銘柄程度に厳選 |
設定日 | 2008年3月 |
分配金 | 年1回(毎年3⽉27⽇) |
買付手数料 | 3.3%を上限/無料の証券会社もあり |
信託報酬 | 年率1.804% |
解約時信託財産留保額 | 0.3% |
運用会社 | スパークス・アセット・マネジメント |
表の重要事項は後で触れるとして、まずはコチラの投資信託の気になる運用成績を見てみましょう。
TOPIXを圧倒する運用成績!
こちらの投資信託にはベンチマークが設定されていないため、具体的にどの指標と比較すべきかは明記されていませんが、運用報告書では設定日の2008年3月からのTOPIXとの比較が載っていましたので、そちらを見てみましょう。
上記表の赤線がTOPIXの動きなのですが、それと比較すると、設定以来からTOPIXを常に凌駕する運用成績を残していることが分かります。もし設定以来からこの投資信託を持ち続けていれば2022年時点ではTOPIXの倍近く儲けることができていたことになるので、素晴らしい運用成績といえるでしょう!
何より、この成績が値動きが激しい中小型株ではなく、市場で圧倒的なシェアを持つ大手企業によってもたらされた点は特筆すべき点であり、投資信託の購入判断においても、大手企業にのみ投資するという点は良い安心材料になると思います。
コスト面について
さて、運用成績が分かったところで、先ほどの概要の表の重要事項についても触れていきます。
こちらの投資信託の重要事項といえば何よりもコスト面だと思います。
特に信託報酬の年率1.804%はインデックスファンドを見慣れている方からするとかなり高いように見えるかもしれません。
ですが、この信託報酬の金額はTOPIXを凌駕する成績を維持するために、継続的に企業訪問や調査活動を行う必要経費なのです。
特にこの投資信託は、日進月歩で技術進化が起きる中で、これから世界中の競合企業と戦っていく日本企業に集中投資しているので、絶え間なく変化する市場環境や世界情勢をいち早くキャッチしないと、大きな損失を抱えるリスクがあるのです。
しかし、実際に東日本大震災やコロナショックを経験してもこちらの投資信託は運用成績を維持できており、普段からの企業訪問や調査活動が功を奏したといえるでしょう。
こういった現場の生の情報を収集できるのは機関投資家ならではの強みで、個人投資家では不可能なことです。
そういった意味で、こちらの信託報酬は適正な基準内だと私は思います。
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それでも、コスト面が気になる!という方にぜひおすすめしたいのが松井証券の「投信毎月ポイント・現金還元サービス」です。
こちらは松井証券に預けた信託報酬が0.3%(税抜)を超える投資信託の保有金額に応じて松井証券ポイントまたは現金が毎月還元されるサービスで、スパークス・新・国際優良日本株ファンドの場合、年間0.4%が現金還元されます。(ポイントで還元を受ける場合は10%増量となり、年間0.44%がポイント還元されます。)
つまり、松井証券でこの投資信託を保有すれば、信託報酬が実質年率1.364%に減らすことができるのです!
しかもこのサービス松井証券以外で購入した場合でも、松井証券に移管するだけで還元を受けられるのです!
さらに、松井証券であれば3.3%を上限としていた買付手数料も無料となっているので、スパークス・新・国際優良日本株ファンドに投資するなら松井証券がかなりおススメといえます!
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コスト面にばかり注目せず、本当に良い投資信託を探そう!
今回の記事では、人気のスパークス・新・国際優良日本株ファンドの内容を紹介しました。
アクティブファンドというと、どうしてもコスト面ばかりに注目がいってしまいがちですが、大切なのはちゃんとした投資先に投資をしているのかということ。
その意味では、スパークス・新・国際優良日本株ファンドが選んだ投資先企業は優秀で、今後グローバルに活躍することが期待できる企業ばかりといえます。
また、その信託報酬も普段の企業訪問や調査活動に係るコストを考えると、適正基準かと思われますし、個人投資家では得られない生の情報やプロの目というものを、アクティブファンドへの投資を通じて取り入れることも、ある意味分散投資の一環といえるのではないでしょうか。
この機会にインデックスファンドだけではなく、アクティブファンドの活用も検討してみることをおススメします!
今回は「【大人気アクティブファンド!】スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)について解説!」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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