投資に関心が集まる近年、AIが資産運用をしてくれるロボアドバイザーサービスが急成長しています。ロボアドバイザーサービスは、手数料が高いと批評されることが多いサービスですが、投資初心者や仕事が忙しい方には手数料分のメリットがちゃんとあるサービスだと私は思ってます。
今回は、その中でも最大手のウェルスナビの現在までの運用実績やメリット/デメリットについて解説し、ウェルスナビの上手な活用方法をご紹介します!
管理人の運用実績も公開!ウェルスナビの運用実績について
私も実際にウェルスナビのサービスを利用していますが、ウェルスナビの運用実績は非常に安定していて、私的にはとても満足しています!
ウェルスナビでは、最初に以下の6つの簡単な質問に答えるだけで、利用者のリスク許容度に応じたポートフォリオを自動で設定してくれるサービスです。
- 現在、何歳ですか?
- 年収はおおよそいくらですか?
- 金融資産はおおよそいくらですか?
- 毎月の積立額は?
- 資産運用の目的は?
- 株価が1ヶ月で20%下落したら?
ちなみに私のリスク許容度は5段階のうち最高の5でした。
その私の現在の運用実績が下の図です。
私が運用を開始したのは18年の12月で、途中コロナショックで大きく運用成績が落ち込んだ時期がありましたが、現在まで安定した運用ができてます。
はじめはリスク許容度が最高の5なので、日々の値動きは激しくなるんじゃないかと心配していたのですが、実際は想定よりも値動きが安定していて、ノーストレスな運用ができています。ウェルスナビの運用方針は、資産運用の王道である「長期・積立・分散」を目指しているため、最大限リスクをとっても、激しい値動きは発生しにくいのです。
ウェルスナビはやめたほうがいい?メリット/デメリットは?
ウェルスナビの評判について調べると、よく「高い手数料を払うより、自分で同じように運用したほうがコストがかからない」という声がよく聞かれます。
確かに手数料は高いですが、私はその分投資初心者や仕事が忙しい方には手数料分のメリットがちゃんとあると思います。
それでは、ウェルスナビのメリット/デメリットについて見てみましょう。
メリット
- 入金設定するだけで、あとは全自動で資産運用が可能
- DeTax、おまかせNISAなどコストを抑えるサービスがある
- 預かり資産・運用者数最多の安心感
デメリット
- 手数料が高い
- ドルでの運用のため、為替の影響を受ける
- 短期的な運用益は見込めない
手数料面について
ウェルスナビの最大のメリットは、毎月の積立のための入金設定だけすればあとは自動で資産運用が可能になる点です。ウェルスナビの投資先は世界約50ヶ国約12,000銘柄となっており、自分できちんと世界経済のニュースを追いながら、これらの投資先の資産配分を決めるのはかなり大変だと思います。特に、本業が忙しい方やそもそも経済に詳しくない投資初心者にはこの作業を継続するのは難しいでしょう。
ウェルスナビの手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%)と一見すると高いですが、こういった諸々の作業を一人で行うコストと失われる時間を考えると、必要経費として納得できるレベルじゃないかなと私は思います。
またウェルスナビ側でも、運用損益を調整して税負担を自動で減らすDeTax機能や、運用益が非課税となるおまかせNISA制度を用意しているので、手数料の代わりに税金面でコストを減らすことが可能になっています。
手数料以外の面について
そのほかのメリットとしては、ウェルスナビは、コロナショックなど市場の大変動を経験しながらも、ロボアドバイザーサービスで預かり資産・運用者数最多となっており、長期の運用が大事な資産運用において、安心してお金を預けておけるサービスである点はメリットといえるでしょう。
ただし、ウェルスナビには手数料以外に注意すべきこととして、ドルでの運用であることと、短期的な運用には向いていないことは知っておくべきと思います。
実は、先ほど見せた管理人の運用実績は円建ての成績です。ウェルスナビは利用者が入金した円をドルにして投資を行っており、利用者が出金を行う場合は円で出金を行います。そのため、利用者にとっては円建ての成績が安定していることが一番大切ではあるのですが、その円建ての成績には運用の成果だけではなく、為替の影響が含まれていることを忘れてはいけません。
実際に、私の現在の運用実績をドル基準にしたものが下の図です。
先ほどの円基準の実績とは見え方がかなり変わりますね。コロナショック以降にも一度元本割れが発生している時期もありました。最近の円安の影響で、円基準の成績はだいぶ良く見えていたということですね。ウェルスナビの目指す「長期・積立・分散」は資産運用の王道で、安定して資産を増やせる方法であることは事実ですが、実際の運用通貨であるドル基準の運用成績と円基準の評価額には違いがあることを意識するのも大事です。
また、運用実績の初期を見るとわかるように、短期では運用益はほとんど上がっていません。ウェルスナビの運用方針は長期運用を基本としているため、短期的に資産を増やしたい方にはウェルスナビは向いていないことにも注意が必要です。
ウェルスナビの上手な活用方法
※これから書くウェルスナビの活用方法は、あくまで投資をこれから勉強して自分でも運用したい人向けです。仕事が忙しくて今後も自分で資産運用する気はない方は、そのままウェルスナビの利用を長期で継続するのが良いです。
ウェルスナビの一番のメリットは、毎月の積立のための入金設定だけすればあとは自動で資産運用が可能になる点です。つまり毎月1万円積み立てる資金があれば、経済について何も知らなくても、いつでも世界規模の王道の資産運用ができるのです。
ビジネスにおいて大切な考えとして「機会損失」という言葉があります。これは本来得られるはずの機会(利益)を失った損失のことです。資産運用の世界では王道が「長期・積立・分散」とあるように、時間の積み重ねが非常に重視される世界で、投資していなかった時間=機会損失なのです。そのため、投資初心者によくある「投資の勉強をきちんとしてから、実際に投資する」という考えは、それだけでかなりの機会損失なのです。
そういった意味で、ウェルスナビは自分ではまだ商品を選んで投資ができない初心者でも、とりあえずすぐに資産運用ができるツールです。ただし、手数料が自分で運用するよりも高いことは事実ですので、ウェルスナビで運用を続けながら、投資の勉強をしたり、少額でも自分で運用する経験を積んで、5年程度を目途に、自信がついたところでウェルスナビから、自分のスタイルで投資を行う体制に移行するのが一番効率的な方法だと思います。
ウェルスナビにはメリットがたくさん!長期運用を心がけよう!
今回の記事では、ウェルスナビの運用実績、メリット/デメリットについて書きました。
ウェルスナビの手数料は高いとよく言われますが、投資初心者や仕事が忙しい方にはその分のメリットがあるサービスだと思います。コストを抑えるために、忙しい仕事の合間の貴重な時間を投資管理に割いたり、実際に投資せずに勉強に時間を費やしてしまうのはそれこそ大きな機会損失です。
「自分で管理できるほどではないが、投資には興味がある」という方は、ウェルスナビなどの全自動のロボアドバイザーサービスを活用して、投資の世界への第一歩を踏み出してみるのも、とても良いことだと思います。
ただし、短期的に運用益を上げることはできないので、最低でも3年以上の中長期で運用することを念頭に、ウェルスナビを上手に活用しましょう!
今回は「【ロボアドバイザーの上手な活用法!】ウェルスナビの運用実績・メリット/デメリット」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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